30代半ばで子宮内膜症と診断され、心身ともにバランスを崩した時期があったという。
「このままだと手術も」と医師から告げられたという菜々緒。体だけでなく心のバランスも崩れた時期に、生活のあり方そのものを見直した。「最初に手をつけたのは、家の中の“物”たち。ときめかないものは全部手放しました。ヴィンテージ品も泣きながら(笑)」と振り返る。
その経験が「自分を変えたい」と強く思うきっかけになり、生活そのものを見直すことに。思い出の品や愛着のあったヴィンテージアイテムも手放し、1年かけて空間も習慣も刷新した。
菜々緒がたどり着いた答えは、「自分を大切にすること」。自己犠牲の上に成り立つ“優しさ”ではなく、自分の心に矢印を向ける時間を増やすことの大切さに気づいたという。
「自分を大事にすると、自然と周りからも大事にされる気がするんです」
そして今、彼女が考える「幸せ」とは——。
「結婚は…今は考えてないですね。誰かといることが当たり前っていう考え方よりも、一人の時間が心地いい。自分のペースで好きなことができるって、独身の最大の強みだと思うんです」
「全部の時間を自分に使える今が、最強で、最高の幸せなんです」